結婚とカウンセリング
私はどちらかというと晩婚タイプでした。
というより、ちょっとした恋愛さえ10年くらいお休みしていた時期がありました。
まわりに目を向ければいくらでも素敵な方は周囲にいたんです。
でも私には「結婚はまだ早い」という予感を確かに持っていました。
カウンセラーになる以前から、自分や周囲の人の心理状態だけは「なんとなく」感じることができたので、幸せな結婚をするためには自分が「心理的に余裕のある状態」でなければいけないことが分かっていたし、周囲にもそのときの自分にふさわしい人はいないと感じていました。
自分が「心理的に余裕がない」のだから、それにふさわしい人なんてなかなか見つかるわけはないんですけどね。
幸い、私はカウンセリングにも出会うことができ、それと時を同じくして(素敵な偶然って重なるものなんですね!!)素敵な女性にもめぐりあうことができました。
正直、カウンセリングで心の余裕を得ていなかったら、その女性を見逃してしまっていたでしょうね。
ぎりぎり間に合った!という感じでした。
カップルのカウンセリングを始めて1年以上になりますが、その間、私は多くの人が「自分や相手のことを何も知らないまま」長い間同棲したり、結婚生活を続けていることを知るようになりました。
私は本当に驚きました。
「目をつぶって車を運転してる人がいる!!」くらいの驚きでした。
「こころのcafe」のカウンセリングは、長い人で半年以上利用してくれています(途中、お休みだった時期もありますが)。
ある男性は、カウンセリングをしばらくお休みしていたと思ったら急に連絡してきて、「先生、本当のセックスとやらが出来るようになりました!」と言ってきたんです。あまりにも突然だったので私はびっくりして、
「え??どういうことですか?」と聞き返しました。
「いやあ、今までは私も妻を抱くのは義務のようなものだったんです。それでも妻には喜びを与えているつもりでしたが、それが違っていることに先生んとこのカウンセリングを受けてる最中に気づいたんですね。いや、そのときはショックでしたよ。私も妻も、同じように義務でやってたなんてね。それからショックでしばらくセックスなんか出来なかったくらいです。それがカウンセリングで気持ちが楽になったからかなあ、妻との会話がだんだん楽しくなってきまして。それである晩気づいたら、報告したようなことが起こったわけでして」
この男性はたいそう嬉しそうにこんなことを話してくれたんです。
私も嬉しくなって、それは凄いですね、誰かにお祝いしてもらいましたか?なんて妙なことを言い出す始末でした。
ある女性は、だんなさんと15年間全く会話をしたことがないと言って「こころのcafe」を尋ねていらっしゃいました。
「15年間全く?一言もですか?」
とかなんとか聞き返したと思います。
もちろん全く一言も話してないなんてことではないのですが、その女性にとっては同じことなんですね。
私は事情が分かるまで根気良くお話を聞きました。
お話を聞きながら、私はその女性が少しずつ心を開いてくれるような会話を心がけていました。
全てを話してくれたあと、やっとその女性は
「先生、私はこれからどうすればいいでしょう?」
と質問されたんです。
私は「さあ、どうしたらいいでしょうねぇ」
と冗談ぽく答えました。
女性は笑って、「やっぱり先生にも難しいですかぁ(笑)」とおっしゃいました。その会話に至るまでにずっと心がけていたことが通じた瞬間でした。
これでその女性本人に対するカウンセリングは一段落ついたので、今度はだんなさんのお話を聞いたり今後会話を持ったりする方法を一緒に考えたりしていきました。ほどなく、その女性はカウンセリングを卒業することができました。
「こころのcafeはどんなカウンセリングをしているんですか?」とよく聞かれます。私は「普通のカウンセリングです」と答えます。
その気になればホームページに説明が書いてあるので読んでもらうことも出来るのですが、「どんな」とか「どのように」は質問された本人にとって本当に大切な問題ではないと思います。
その質問にはひとつだけ、気持ちが込められています。
「それでカウンセリングを利用した結果は、よくなるんですか?」
そうですね。半年後、一年後の自分と比べるのは難しいですけど、少なくともこれだけは言えます。
「その後に自分を振り返るのは、とても楽しいことですよ」
カウンセリングってそういうことなんですよね。
この記事のカテゴリ: [カウンセリング・カウンセラー]