自分を知ることの大切さ
これまで、自分を知ることの大切さについて皆さんと一緒に考えてきました。
人生は行っても行っても先の見えない大海原を進むようなものです。
進学や就職で進路に悩むのはもちろん、私たちは一年とか一日とかいう短い単位で何度も悩んだり笑ったりを繰り返して、その都度立ち止まってはまた一歩と歩みを進めるのです。
自分を知ることは、航海に必要な地図を手に入れるのに似ています。
地図がある限り、どんなに遠回りしようと、いずれは目的地につくことができるのですから。
〜成功者になることへの憧れ〜
人は皆、成功を夢見ています。
都会の一等地に自社ビルを建てることが成功と考える人もいるでしょう。
華やかなスポットライトを浴びることや、世間から脚光を浴びることを成功と考える人もいるでしょう。
抜きん出て美しくなることや、人に羨望されることが成功なのだと考える人もいるかもしれません。
しかしこれらはすべて、条件つきの成功です。
人は何かを手に入れるとまたすぐ次のものが欲しくなりますから、こうした条件を満たしているかどうかで自分が成功しているかを判断することは、まったく雲をつかむようなものです。
あと少しでつかめるような気がするだけで、いつまでたっても手に入らないのです。
〜成功者に見えるだけでは成功を喜べない〜
ところで、上記のような成功者の中にも、ある人の前に出ると心が落ち着かないという人がいるようです。
その「ある人」とは、成功者である自分にひれ伏したり羨望したりしない人、つまり自分をよく知り、人を見る目も持っている人です。
こういう人の前だと、自分の心を見透かされるような気がするのです。
つまり、成功しているように見えて、まだまだ心満たされていないという真実を見られるのが恐ろしいのです。
わたしたちは、誰かに痛いところを突かれたからといって、さあっと血の気の引くような思いをしないですむような生き方をしたいものですね。
「自分を知る」ということを、もっと具体的に言い換えてみるとどんな言葉になるでしょうか。
1.物事に対する自分の誤った反応パターンを知る。
2.何かに直面したときに感じる「もやもや」したものの正体を知る。
3.進みたい方向を見定める。
いかがでしょうか。
どれも難しく感じますか?
1や2については、たとえば人前に出ると必ずあがってしまって言葉が出てこないとか、両親や先生の前ではいい子でなければならないという強迫観念とか、そんなことです。
これらは自分ではなかなか気づけないし、友達に指摘されると素直に受け入れられないこともありますから、カウンセリングであるとか、アサーション・トレーニングなどを受けることで道が開けるかもしれません。
3についてはどうでしょうか。
「自分のやりたいことが見つからない」
「今の道が自分に合っているかどうか分からない」
こんな感情は、植えつけられた既成の概念にとらわれている状態で起こります。
自分が何をしたいかという本当の欲求が覆い隠されてしまっているのです。
1や2の問題を乗り越えてしばらく経つと、自然と道が見えてくると語る人もいます。
〜自分を知ることで道が見えてくる〜
ひと言で言えば、リラックスして周囲に目を向けることが出来たときに初めて自分のやりたいことが見つかるのです。
逆に、自分のことばかりで周囲を気にかける余裕のない人は、どの道を選ぼうかと迷うばかりで一歩も進めないか、たとえ道を選んだとしても本当にこれでいいのかと不安に付きまとわれてしまいます。
自分を知ることの大切さを知っている私たちは、これから少しずつ不安を取り除くことができると思います。
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