素敵なプレゼント〜抑え付けられた感情
「素敵なプレゼント」
もうずっと昔、まだ身長が今の半分くらいのときのことですが、
今も鮮烈に記憶に残っていることがあります。。。
ある雨の日に部屋に帰ると、部屋の真ん中に猫の置物が置いてありました。
仲むつまじく二匹の猫が寄り添って、まるでハートの模様を背にして微笑んでいるような、とても可愛い置物でした。
白と薄茶色、白と黒の毛を持った二匹はふんわりと丸みを帯びていて、手で持ってむにゅむにゅしたらとても心地がよさそうです。
そりゃもちろん彼らがどう思うかは別にしてね。
「こんな素敵なプレゼント、誰が贈ってくれたんだろう?」
僕はあまりの驚きに声も出ません。
二匹の猫はまっすぐ視線をこちらに向けているので、僕達3人は目が合ったまましばらく身動きもしませんでした。
これは変だと思い始めたのは、猫の背後の畳の上に点々とつけられた足あとを見たときです。
だって、こんな凝った演出で僕にプレゼントを贈ってくれる人にさっぱり心当たりがなかったし、おまけに猫が通り抜けられるようにと窓まで開けてあったのだから。
ここまでおっかなびっくり思考を進めて、僕はちょっと恐ろしくなってなってきました。
もし僕が答えを出したら、せっかくの可愛いプレゼントが消えてなくなってしまうんじゃないかと思いはじめたからです。
それで僕はますます動けなくなっちゃった。
僕が動きさえしなければ、このまま見ていられると思ったんだな。
たとえこれが僕へのプレゼントなんかじゃなくて、プイとどこかへ逃げてしまうノラ猫だったとしても、僕が止まっている間は逃げずにいてくれるんじゃないかと。
それでも結局、僕は動いてしまったんですね。
見ているだけじゃ満足できず、近寄って手を触れたかったのかもしれません。
そしたらやっぱり二匹とも一瞬のうちに消えてしまいました。
二匹とも、さっと立ち上がって走って窓から飛び出していったのです。
母にそのことを話すと「どっから入ってきたの!?」と、怒ったような、慌てたような顔で言ったので、ちょっとがっかりしてしまったのを覚えています。
僕が言いたかったのは「今とっても素敵なことがあったんだ!」ってことだったのに。
〜「どうせ自分はつまらない人間」
そんな言葉の裏に、捨ててきた過去のあなたが隠れている〜
子供は人から否定されたり受け入れられなかったりしたことを悪いことだと簡単に信じてしまいます。
そのころに押し込めてしまった感情は、大人になってもなかなか取り戻せないことがあります。
ちいさいころは誰にでもこんなみずみずしい感情があるけれど、大人になると少しずつ失われてしまうものだと信じている人がいます。
そんな感情はどこかへ置き忘れてきたよ、と悪ぶるのです。
でもその感情は無意識に押さえつけられているだけで、消滅してしまうことはありません。
たとえばあなたが大きな悲しみに打ちひしがれたとき、誰かの優しさに触れたとき、押さえつけていた「みずみずしい感情」が重い扉を押しのけて太陽のような温かさであなたを包もうとすることがあります。
そういうとき、思い切って身をあずけてしまうことができたら、どんなにいいでしょう。でも、その温かさを十分に味わおうともしないで、頭を振って否定する人がいます。
特に自分の感情を長い間押さえつけてきた人は、そのような感情が出ることを悪いことだと思っているかもしれません。
自分が頑張ったから人から評価を受けたのに、それを素直に喜べなかったり。
困っている人に、その人が困っていると分かっているときでも声をかけてあげられなかったり。
そんなとき、自分の胸の中で何かが出ようとしてるのを感じるのではありませんか?
〜自分への嘘をひとつずつ手放しましょう〜
長いこと押し込めていたそんな感情を表に出すのは勇気がいるかもしれませんが、一度にやろうとせず、小出しにしていけばいいのです。
どんなに小さくてもいい、あなたの過去の成功を思い浮かべてください。
それをやりとげたときの気持ちよさを思い出してください。
そうするうちに不安も徐々に少なくなっていくことでしょう。
結局のところ、自分に嘘をつくのが一番辛いことなのですから。
恥ずかしがることはありません。
途方に暮れる必要もありません。
先延ばしにするのもやめましょう。
どんなふうに歩いていこうと、あなたが生涯で歩く距離は同じなのですから。
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