二人の距離を縮めるために
〜誰も私を理解してくれない!?〜
さて、皆さんはご自分の気持ちを周囲の人に理解してもらっていますでしょうか。
自分が上っ面だけで判断されていると感じたことはありませんか?
「本当は自分はそんな人間じゃないのに、どうして理解してくれないの?」
「きっとみんな、私とは違う世界に住んでいるんだわ」
このような不満が起こる原因を、期待度という点から2つに分けてみましょう。
〜伝わらない気持ち・その1〜
まず、「自分の振る舞いが相手に理解されて当然だ」と期待する心理を考えてみます。
このような場合、相手に理解されることを期待するあまり、自分が理解されるためにすべき努力を怠りがちになります。
例えば、仕事で神経を使い果たし、デートでも暗く沈みがちな恋人・Aさんのために、いつも明るく振舞うことで元気付けようとしているBさんがいます。
Bさんの努力は健気なものでしたが、Aさんにはなかなか伝わりません。
Aさんはいつも明るく振舞っているBさんのことを、うっとうしそうな目で見つめるばかりです。
この状態がいつまでも続くと、Bさんは自分の努力がいつまでたっても報われないために、精神的に追い込まれていきます。なぜ自分の愛情が伝わらないのか、なぜあんな冷たい目で自分を見つめるのか、と。
実はAさんにはBさんの意図したとおりの気持ちが伝わっていなかったのです。
Aさんの気持ちが沈みすぎていたために、Bさんの明るさは自分を責めているように感じていたのです。
この例では、辛い思いをしているAさんを心配しているということ、そんなAさんのためになんとかしたいと思っているということを、そのまま伝えたほうがよかったのです。
〜伝わらない気持ち・その2〜
今度は「相手が自分を理解できて当然だ」と期待する心理を考えてみます。
この場合は、自分が理解されてないと感じると、更に努力して相手に理解してもらおうと懸命になります。
例えば、内向的な人が外交的な人に理解を求めようとした場合、その理解の幅には少なからず差があります。内向的な人は内面にパワーを秘めており、その内側の考えを伝えようとしますが、外面パワーに長けた外交的な人にはその考え方を受け止めることが難しいのです。
大きな身振りや表情で感情を表す欧米人から見れば、感情を内に秘める文化を持った日本人は、その感情が目に見えない分、理解しにくいと感じることでしょう。
これと同じことが、上記のような二者の間でも起こっているのです。
こんなときは理解を求めようと執拗に相手に迫るのをやめ、一旦力を抜くことです。
そして理解してもらいたいことが伝わらなくて残念に思っていることを相手に伝えましょう。
誰の責任でもない、理解の幅に差があることを意識してもらうのです。
〜伝わらないのはあなたの気持ちじゃない、そのやり方なんです〜
さて、理解されない原因も状況も様々なパターンがあることが、上記の2つの例だけでも察せられたかと思います。
状況は無数に考えられるし、二人の関係も様々でしょう。
これら全ての状況に対処するにはいったいどうすればいいのでしょうか?
完璧な方法などあるのでしょうか。
残念ながら「この方法なら絶対」と言える万能な方法はありません。
ここはやはり、理解してもらうには自分の努力が必要という謙虚な姿勢が必要でしょう。理解されないと声を張り上げて不満を言う人は、そもそも努力が足らない人に多いです。
夫婦だからといって、いつも食事を用意してくれる伴侶に礼のひとつも言えないようではいけません。
疲れて帰ってきた伴侶に労いの言葉ひとつ言えないようではダメなのです。もし言わなければ相手はこう思うでしょう。
「なぜ自分の努力を分かってくれないのだ?」と。
恋人と喧嘩して、次の日曜日に何事もなくデートできたからといって、自分が悪かったと謝れないようではいけません。
もし謝らなければ相手はこう思うでしょう。
「せっかく謝りやすい雰囲気を作ってあげたのに!」と。
理解しあえるパートナーというものは、お互いに自分の気持ちを伝える努力をしているものです。
決して、黙って座ったままで互いを理解できるような超能力カップルではないのです。
思い当たる節のある人は、是非勇気を振り絞って気持ちを伝えてみてください。
きっと二人の距離がぐっと縮まると思いますよ。
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