カウンセリングと人生相談の違い
〜人生相談で答えを出すのは他人。カウンセリングは自分です。
だからカウンセリングはあなたの財産になります。〜
「恋人と結婚したほうがよいでしょうか?」
「彼と別れたほうがよいでしょうか?」
こうした問いに、限りなく結論に近い答えやアドバイスをするのが人生相談です。
「辛いと言っても、恋人・夫婦ならみんなそんな経験があるんですよ。もうちょっと話合ってみたらどうですか?」
「あなたがいいと思うならそうしてみて」
「今までさんざん彼を甘やかしたんだから、もう少し面倒見たらどうですか?」
一方、カウンセリングは相談者の心に注目します。
「結婚が不安?もしあなたが違和感を感じているなら、それはどんな感じがしますか?もしかしたら、あなたが本当の自分を相手に受け止めてもらえないんじゃないか?という不安じゃないでしょうか。」
「別れたほうがいいかどうかは最終的にはあなたが決めることになるでしょう。でも、あなたが自信を持って決定できるようにお手伝いいたします。彼と喧嘩をするようになったのはいつ頃からですか?それはどんな感じ?・・・」
どうですか?違いが分かりましたでしょうか?
人生相談と違い、カウンセリングではあなたの心が迷っている理由、その原因に着目していますね?
あなたの心が迷ったり、怒りや不満を感じてしまう原因を探る。
そうすることによって、本当にあなたが求めている答えが出せるのです。
たとえば、あなたがパートナーに対してあきらめや不満・怒りの感情を持っているとします。
そのせいで、二人はしょっちゅう喧嘩をしている。
でもその不満の原因が、相手に自分の本心を伝えられずにいることだったらどうでしょう?
喧嘩をしてしまうばっかりに、相手に気持ちを伝える機会を逃しているのかもしれません。
そう考えていくと、仲が悪いから喧嘩をするのではないということが分かります。
あなたは気持ちを伝えようとしている。でも上手に出来ないだけなのかもしれません。
実際に多くの恋人・夫婦の不仲は、互いに相手に気持ちを伝えられないことが原因となるそうです。しかもそれが長期化すればするほど解決することが難しく深刻な問題となります。
心に注目することがいかに大事なことか分かっていただけたでしょうか?
カウンセリングは、喧嘩をするから別れる、という結論を引き出すのではなく、その喧嘩を作り出す心の作用をあなた自身が意識できるようにしてゆく作業なのです。
そうすることができれば、あなたはもう同じ失敗を繰り返すことなく、自分の気持ちを大切にして自らの意思で答えを出すことができるようになるのです。
人生相談が他人に答えを出してもらうものなら、
カウンセリングはあなた自身が自分の道案内をできるようにするためのものなのです。
もしかしたらここで、「自分で答えを出すなら、どうしてわざわざ専門家の手を借りるのか?」と疑問を持った方もいるでしょう。
現代社会は自分の気持ちに素直に生きることが難しくなってきています。
私たちは生まれた日から親や先生や友人といった様々な人から影響を受けますが、知識や規範が教え込まれるばかりで、自分の気持ちを大切にすることを学ぶ機会が非常に少ないのです。
両親の口うるさいことを子供の頃はあんなに嫌っていたのに、大人になったら恋人に口うるさく言っている自分に気づいて愕然としたことはないでしょうか?
本当は素直になりたいのに、つい怒りがこみ上げてきていつも口論になってしまう。そんな自分に手を焼いたことはないでしょうか?
こうしたことの多くは生まれてから受けてきた知識・規範にゆがみがあって、それにあなたがとらわれてしまっている状態です。
そしてそのゆがみは、自分ではなかなか気づくことができないのです。
日本が欧米的な社会になればなるほど、欧米で多くの人が利用しているカウンセリングが日本でも一般的になってきたのは当然の流れといえるでしょう。
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